台湾の中心都市・台北市に流れ込む川の河口に小型船が進入。乗っていたのは「自由を求めてきた」という中国籍の男でした。なぜ、たやすく入って来られたのでしょうか。
これが中国籍の男が乗っていたという小型船。台湾の海上保安機関「海巡署」が公開した写真です。
おととい「海巡署」は、台湾北部・新北市の沖合およそ11キロの海上で不審な小型船を発見。その後、船は中心都市・台北に流れ込む川の河口に進入、別の船と接触し、船に乗っていた男が逮捕されたのです。
沖合で船を発見していたにもかかわらず、当局はなぜ容易に進入を許してしまったのか。
記者
「男が船で進入した川です。川の左が新北市になります。そして、その向こう岸が台北市です。中心部までつながっているのがわかります」
男の船が入ってきた川を地図上で確認すると、北部の新北市から中心都市・台北市まで続いているのがわかります。しかも、台湾総統府までの距離はわずか1.2キロ程度です。
けさ、海上の警備などを管轄する「海洋委員会」のトップは、監視していた職員が「台湾の漁船が引き返してきたと勘違いした」などと、人為的なミスがあったと釈明しました。
安全を揺るがしかねない出来事に市民は…。
市民
「スパイかな、怪しいなと思って。やっぱりちょっとおかしいなと思います。本島(台湾)まで来てますからね、ちょっと心配ですね。本当のスパイならば攻撃されますね」
台湾メディアによると、男はかつて中国海軍に所属し、中国共産党を批判したため出国を禁じられ、対岸の中国南東部・福建省から自由を求め台湾に来たと話しているということです。
一方、中国からの密航者が「自由を求めてきた」と供述するケースが去年から今年にかけ18件あるということで、当局が動機や背景について慎重に調べを進めています。
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