スペインから弟子入りも「将来はスペインで盆栽園を作りたい」

 盆栽翠松園には今年とある出来事がありました。園主・松末浩二さんが紹介してくれたのはスペイン出身のホルヘ・センドラさん(29)。今年2月に来日して、家でグラフィックデザイナーの仕事をこなしつつ、盆栽職人として松末さんに弟子入りしました。
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 (スペイン人の弟子 ホルヘ・センドラさん)「僕は元々山で自然を楽しむのが好きで、盆栽はクリエイティブに樹と対話して、樹が何を求めているのかを理解しないといけないのが面白いんだ。将来はスペインでここみたいな盆栽園を造りたいと思っているよ」

 この日は真柏という代表的な盆栽の木の剪定作業を行います。弟子のホルヘさんに英語で指導する松末さん。森にたたずむヒノキのように、どの枝にも均等に日の光が当たるよう、枝を間引いていきます。翠松園に外国からの弟子が来るのは初めてだということです。

 (盆栽翠松園・園主 松末浩二さん)「本当に全てを捨ててここに来られるかといったら、そういうことができる子は10人いたら1人だと思うんですよね。やっていることは自然の姿を出したいという一点なので。言葉の壁は教えている分にはそんなに感じないですね」