多忙を極める先生たち。「有給休暇」など、休みを取ることはできているのでしょうか?
40代(教員歴20年)
「いわゆる自分のプライベートだとか、家族のことだとかで休むということが、ほとんどできていないかなという状況です。長男の学校の体育祭があったんですけれども、私の学校でも、いま運動会の練習真っ盛りということで、なかなか休んで(長男の体育祭へ)行くということもできない状況でした」
50代(教員歴36年)
「(自分の子どもの)運動会とかそういうのは、期日が全く同じでしたので、ずっーと。一度も運動会には行ったことはありません」
20代(教員歴6年)
「そうですね、私も、なかなか休めなくて、鼻水とか、咳とか出ている程度だったら、もうマスクして、出勤していますね」
40代(教員歴20年)
「もうあえて体温計で、体温を計らないという人も中にはいましたよね。熱がないだろうと、自分に言い聞かせて頑張っているというような方が結構多かったかなというふうに感じます」
こうした労働環境を少しでも改善するため、働き方の見直しを訴えます。
50代(教員歴36年)
「人が増えたら、自分の持ち授業の時間数も減っていくし、もっとゆとりを持って子供に向き合う時間も取れるんじゃないかと…だから、お金で私たちは仕事をしていないけれど、働き方は今すぐにでも変えてもらいたい。そんな気持ちです」

40代(教員歴20年)
「子どもたちにとって、目の前の先生が体を壊す、または過労死してしまう。それは絶対見せてはいけないことなのではないかなって、いうふうに思います」

20代(教員歴6年)
「(先生は)人の成長が見られる素晴らしい仕事だなって、これから入ってくる若い人たちにもそう思ってもらえるように労働環境、体制っていうのを、もう少し変えてくれたらなと思っています」
今回、教壇に立つ教師の過酷な労働環境を知ってもらいたいとの思いから、匿名を条件に、若手、中堅、ベテランの3人の先生たちが、取材に応じてくれました。
小学校や中学校では、教員の負担を減らすため、対策も取られています。