費用も内容も分からない、まさにブラックボックスとなっている福岡県議会の海外視察問題。そのあり方を見直すため、ようやく県議会がプロジェクトチームを作り、検討を進めている。しかし、7日に開かれた2回目の会合は非公開だった。
会合が終わった後に出てきたのはA4用紙1枚に書かれた12行の文字。
取材にも応じなかった。
透明性を高めるために本気で改革するつもりはあるのか。疑念が深まっている。
3年間で約2億8500万円

福岡県議会の海外視察は昨年度、その費用と派遣された議員数が過去最多だった。また、コロナ禍で視察を行わなかった2年間を除いた2019年度から昨年度までの実質3年間では計23回の海外視察を行い、その費用は約2億8500万円にのぼった。
費用の上限も報告の義務もなし

そもそも福岡県議会では海外視察について報告書の作成義務がなく、詳細はホームページでも公開されていないうえ、費用の上限もない。
さらに今年4月には県議16人と職員5人の計21人が南アフリカなどを視察しているが、この際当初の予定になかったドバイを2泊3日の日程で訪問。約2500万円が公費で負担されたが(議員5人と職員5人分。1人当たり約250万円)、その費用や視察の必要性などについて疑問の目が向けられたたため、今回、海外視察のルールを見直すことになった。