目的は顔見知りになること

言葉の壁や文化、習慣の違い。外国人にとって地域の輪に入って行くことは容易ではないと言います。この取り組みでは防災の話以外にも、互いに顔見知りになることが大切な目的です。あやとりやお手玉など、昔ながらの遊びを一緒に楽しむという試みは、大成功でした。
4月の豊後水道を震源とする地震では、防府市で震度4が観測されました。ベトナムでは地震が少なく、地震を経験したことがないという技能実習生がほとんどでした。

実習生
「初めてだったので心配だった。机の下に入って身を守りました」
山口県内の外国人は増加傾向
山口県によりますと、県内に暮らす外国人はおととし末時点で1万7000人あまりです。2012年と比べておよそ3割増えていて、率にして1.3%、県民の75人に1人が外国人です。
県は防災の手引きを英語や韓国語、中国語のほかベトナムやフィリピンの人向けに多くの言語で読んでもらえるよう作成しています。学校など避難所となる場所には外国語での表記もありますが、すぐに行動するには周りの助けが必要です。

丸久 國分辰男顧問
「勉強会だけではなく、こういう交流を通してみなさんとも仲良くなれたんじゃないかなと思っています。日本語もカタコトで話せる子は結構いますので顔見知りになっておけばずずいぶん違うんじゃないかと」