“繋がり”と“自然”で選んだ地方のマイホーム
マイホームを探すアメリカ人のマイルズさん(35)に同行させてもらいました。訪れたのは、15%が空き家という熊本県の阿蘇市。
将来、家庭を持つことを想定してマイホームを探しているマイルズさん。
アメリカ出身 マイルズさん
「重視している点が3つあります。立地、地域の繋がり、自然環境」

1軒目は築35年の空き家です。
マイルズさん
「雰囲気がいいですね。トイレは一つだけ?」
日本サイズの家にはまだ慣れていないため、頭をぶつけることも…
続いて訪れた空き家は築56年。和風の作りに惹かれたといいます。

マイルズさん
「私はこれ(縁側)が大好きです。大きい空間に良い日差し、リラックスできそう。大きい窓もあって木もきれいです」

外に出てみると、近隣住民が畑仕事をしていました。
近隣住民
「阿蘇は景色も良いし、空気も美味しい。畑なんかもそこで野菜ができる」

喜入キャスター
「彼が野菜作りを教えてほしいと」
近隣住民
「私もまだ…(初心者)」
マイルズさん
「私も」
別れ際には…
近隣住民
「ぜひ買ってください」
地元住民にも歓迎され、数日後、購入を決めました。
投資目的ではない、自らの住まいを地方の空き家で見つけたマイルズさん。
マイルズさん
「隣人はとてもフレンドリー。畑仕事のためのスペースも十分にあり、私たちが探していたものは、すべてそこにありました」

阿蘇市は「外国人が空き家を購入し、居住することは歓迎する」とした上で、日本に不慣れな外国人に向けて、「ごみの捨て方などを易しい日本語で書いた冊子を作るなど、環境整備をしたい」としています。
空き家に新たな価値を見出す外国人。問題を解消する手立ては意外なところにあるかもしれません。