「こうのとりのゆりかご」の運用を検証する専門部会が、過去3年間の検証結果を熊本市に提出しました。一方、「ゆりかご」を運営する熊本市西区の慈恵病院側は、「現実を見ていない」と苦言を呈しています。
こうのとりのゆりかご専門部会 安部計彦 部会長
「こうのとりのゆりかごの第6期の検証報告書ができましたのでお渡しします」

学識経験者などでつくる専門部会は、熊本市の慈恵病院が運営する「こうのとりのゆりかご」いわゆる赤ちゃんポストについて、約3年ごとにその運営を検証しています。
安部部会長「預け入れ者を匿名にすることと、子どもの出自を明らかにすることは矛盾しないと考えています」

報告書では、預け入れた親の匿名性と子どもの出自情報の両立は可能だとして、「最後まで匿名を貫くことは容認できず、実名を前提に、預ける人の秘密を守るなどの手法を取り入れる必要がある」と結論付けました。
これを受け、慈恵病院の蓮田健(はすだ たけし)院長は、委員に病院の関係者が含まれていないことに疑問を示しました。
慈恵病院 蓮田健院長「現場における女性たちの心理などを十分把握せずに作られている検証報告である。現実を見ていない方々の机上の空論であると思います」

蓮田院長は、個人情報を知られる恐れから実母が病院と連絡を絶つケースもあると指摘し、「実名化を前提とする提言は受け入れられない」と強調しました。














