子宮頸がんについて正しい知識を持ってもらおうと、宮崎県高原町の中学校で生徒と保護者を対象した講演会が開かれました。

子宮頸がんは、性交渉によるHPV(ヒトパピローマウイルス)の感染が主な原因とされ、県内の罹患率は2020年、16.7%で全国平均を上回っています。

5日は、高原町の高原中学校で、県産婦人科医会の川越靖之会長による講演会が開かれ、全校生徒とその保護者、合わせておよそ250人が参加しました。

川越会長は、子宮頸がんは、20代から40代で罹患率が高いことや、ワクチン接種の重要性などについて説明しました。

(宮崎県産婦人科医会 川越靖之会長)
「(子宮頸がんは)宮崎県に多い若い人のがんです。ワクチンで90%予防できます。君たちなら2回接種しておけば、おそらく一生、HPVワクチンが君たちを守ってくれます」

(生徒は)
「他国と比べたときとかの話を聞いて、いろいろなことが知れていい機会だった」
「日本は他国と比べて予防接種の割合が少ないので、これからは積極的に(接種を)行うべきだと思った」

HPVワクチンの無料接種は、小学6年生から高校1年生相当が対象となっています。

また、これまでに接種の機会を逃した1997年度から2007年度生まれまでのキャッチアップ接種も今年度いっぱい実施され、県は無料で3回の接種を完了させるためには今年9月までに1回目を受けてほしいとしています。