6月4日、母親が目を離したすきに自宅からいなくなった5歳の男の子が、半日以上経った5日午前、山の中で無事保護されました。

5日午前11時半ごろ。

(防災無線)
「男の子は無事保護されました」

5歳の男の子は、自宅近くの山の中で見つかりました。

三重県鳥羽市の山あいに位置する河内町…この静かな集落で4日夕方、緊急事態が起きました。

「子どもがいなくなった」

4日午後5時15分ごろ、母親からの110番通報。

目を離した10分ほどの間に、男の子の姿が見えなくなったというのです。

万が一の事態も想定し、警察や消防が川沿いを中心に懸命に捜索。

一晩が過ぎても見つからず、通報から18時間が経ったところで…

(近くの住民)
「ほっとした。助かって良かったと思っている」

男の子は、自宅近くの山の中で1人で座っているところを消防職員に保護されたのです。

男の子に目立ったけがはありませんでした。

(中道陸平記者)
「男の子はこの山の奥で見つかったということなんですが、足下もかなりぬかるんでいる所もあり、5歳の子が1人で歩くには大変な道となっています」

昼間でも薄暗く、シカやイノシシが目撃されることも多い山の中に、男の子はなぜ入り込んでしまったのでしょうか。

母親が目を離してしまった約10分間…自宅の玄関の鍵は開いていたということで、当時、何が起きたのか、警察が詳しく調べています。