高齢者の生きがいを模索する

「ハタラク」には現在岡山市内の7つの介護事業所と15の企業や団体が参加しています。

先週、岡山市によるセミナーが開かれ、参加に興味を示す岡山市内の11の介護事業所が参加しました。

全国では介護事業所が個別に同じような取り組みをやっている事例もありますが、岡山市のように行政が主導して実施している例は珍しいということです。

(セミナー参加者)
「やはり高齢者の方々の生きがいを一緒に探して行きたい。ただ普通一般にあるデイサービスとはまた違ったデイサービスを作り上げたいな」

「今までいろんな仕事をしてきて、いろんな人の役に立ってきたのに、病気で出来なくなってしまって以来機会がない。今からいっぱいまだ出来ることがあるのに働かせてもらえないんだという男性がおられて、その方のためにも、うちの事業所でそういった取り組みやっていけたらなと思っています」

(岡山市の担当者)
「色々と広まっていないこともありますし、この事業に関してご理解をいただく。もっと活躍の場ができるように取り組んでいきたい」

介護や支援が必要になっても、たとえ認知症になってもまだまだ“出来ること”がたくさんあります。掃除や内職に取り組む高齢者が生き生きとしていて笑顔で取り組んでいることがとても印象的でした。

(掃除を終えた女性)
「綺麗になることはいいことだけどね。私らみたいな者でも使ってくれるのだったら有難いです」

ー今後も続けていこうと思いますか?

「それはまた考えます(笑)」

<スタジオ>
「ハタラク」では、本人の“やりたい”を実現できます。“要介護の人は働けない”という固定概念の見直しになります。

介護保険を使っていても働いてお金を貰ってもいいのというのがありますが、いろいろ条件もありますけど、もらっていいということで厚生労働省から通達みたいなものが出てるんですね。

やはり、幾つになっても人は“必要とされている”ことが重要なのだと改めて感じました。素晴らしい取り組みがぜひ岡山から全国にもっと広がって欲しいです。