桜島の研究を40年以上続けた京都大学名誉教授の井口正人さんが、鹿児島市初の「火山防災専門官」に就任しました。
今月1日付けで鹿児島市の火山防災専門官に就任したのは、京都大学名誉教授の井口正人さん(66)です。
岡山県出身で京都大学を卒業し、1981年、23歳のときに桜島火山観測所に助手として赴任。その後、国内外の火山の観測や研究に取り組み、今年3月まで桜島にある京都大学火山活動研究センターのセンター長を務めました。
鹿児島市は大規模噴火に備え、「桜島火山防災研究所」を来年度、市役所の中に設置する方針で、井口さんが初代の所長に就任する見通しです。
普段は火山研究や防災教育に取り組む一方、災害が発生したときは避難について助言などをします。
(鹿児島市火山防災専門官に就任 井口正人京大名誉教授)
「外にいる大学では限界があると常々感じていた。行政の中に入っていくのは非常に意義があると思っている」
常駐するのは、市の災害対策本部室に設けられた一室です。
(鹿児島市火山防災専門官に就任 井口正人京大名誉教授)
「Q.ここからは桜島が見えない?それは少し残念。本当は見えたほうがいい」
「レベルの高い対応を求められるので、ある意味、緊張感がある。ちゃんとやっていかないといけなくて、いよいよ始まるんだなと思った」
井口さんの任期は3年で、最長5年まで延長する可能性もあります。














