皇族の減少で未来の皇室は…

4月の園遊会の映像を見ても、天皇陛下と秋篠宮さま以外は、女性ばかり。女性皇族は、結婚されると皇室を離れるため、今後、公務の担い手が不足することなどが懸念されます。

そこで、5月から国会で始まったのが、衆参の議長や、与野党代表者が出席する皇室の課題に関する全体会議。

皇族数の確保に向けて、女性皇族が結婚後も皇室に残る案などが議論されましたが、意見の隔たりもあり、今国会でのとりまとめは困難に。

また今回、正面から議論されていない課題…それが皇位継承を巡る問題です。2005年、愛子さまの誕生を受け、小泉政権の時に、「女性・女系天皇」を容認する報告書がまとめられましたが、具体的な動きは進んでいません。

現在、皇位継承資格をもち、次世代を担う男子は、秋篠宮家の長男・悠仁さまだけとなっています。皇室問題を研究する歴史学者の河西教授は…

河西秀哉 准教授(名古屋大学大学院・歴史学):
「現在の議論は『公務を担ってもらう人を増やす形』になっていて『安定的な皇位継承』という問題については、基本的に議論されていない。結局、先送りになっている」