サヨナラを演出したのは小深田選手?

迎えた最後の打席で、サヨナラのチャンス。自分の運命をも占う場面で気持ちをほぐしてくれたのは、ファールでバットが折れた時、ベンチにいた小深田大翔選手のささやかな振る舞いでした。

小深田選手が祈りながらバットを渡す…

鈴木大地選手:
ベンチにバットを取りに行くじゃないですか。そしたらコブが祈りながら僕のバットを持ってきてくれて、あれで正直すごく救われました。ちょっと笑いましたし、どういうつもりでやったのかわからないですけど、行くしかないな、やるしかないなと思いました。

そして、バットを交換した直後、ライトへタイムリーを放ち、サヨナラ勝利。

この試合の後、大地選手はスタメン出場の機会も増え、5月には7試合連続ヒットを記録。月間打率も上向き、流れをつかみつつあります。

鈴木大地選手:
あの1本は、自分自身すごくほっとしましたし、あの1本でここまでちょっと波に乗れたのかなというのは思っています。本当に若い子で、いい選手がたくさんいる中で、その一軍の1枠をね、一応僕ら(野手)最年長に与えるっていうのは、なかなか難しいことだと自分自身思っていて。だからこそ「とにかく打たないと」とは思っていて、それは今も変わらずなので。