政府は、アメリカIT大手アップル社との間でマイナンバーカードの機能を「iPhone」に搭載することで合意したと発表しました。

日常生活で、もはや手放せないスマートフォン。さらに、新たな役割を果たすことになりそうです。

アップル社
「来春の後半から日本に住むみなさんがAppleウォレットでマイナンバーカードを利用できるよう準備を進めています」

政府はきょう、マイナンバーカードの機能をiPhoneに搭載することでアップル社と合意したと発表しました。

これまでマイナンバー機能を搭載できるスマートフォンは「アンドロイド」だけ。

来年春ごろからは、iPhoneでも銀行の口座開設やコンビニのセルフレジでの年齢確認などがスマホひとつでできるようになります。

iPhoneユーザー(30代)
「もっと積極的に使う瞬間が増えるので、使う機会が増えるかなと思います」
「今より楽になるなら、それに越したことはないので助かります」

と、歓迎する声がある一方、本人確認証としてマイナンバーカードを利用しているという人は。

iPhoneユーザー(20代)
「設定とかあると思う、iPhoneに搭載だと、もう一回入れ直したり、それも面倒だなと。カードは持っているので、出すだけならカードだけでも良いかなって」

また、懸念の声も…

iPhoneユーザー(20代)
「やっぱり怖さはありますね。顔で認証するとなると、顔の情報も漏洩したりするのでは」

政府は、スマートフォンの生体認証機能によって個人情報流出やなりすましのリスクにも対応できると説明しています。

日本のスマホ市場でおよそ5割のシェアを占めているとされるiPhone。政府はマイナンバー機能をスマホに搭載することで、さらなる利便性の向上につなげたい考えです。