「夫がクマにかまれた」と消防へ通報が入ったということです。青森県深浦町で山菜採りに入った男性が顔をクマにかまれて、右耳から右あごにかけて血を流し病院へ運ばれましたが、搬送時は意識があったということです。

村上怜生記者
「けがをした男性はあちら(山中)の奥のほうでクマに襲われたということです。現場周辺には、クマを捕まえる罠も設置されています」

クマにかまれたのは、つがる市に住む86歳の男性です。

29日午前10時40分頃、深浦町上長慶平薄月地区に一緒に山菜採りに入った妻が「夫がクマにかまれた」と消防へ通報しました。

町や消防などによりますと、男性は右耳から右あごにかけて血を流していて、病院へ運ばれましたが、搬送時は意識があったということです。

町は、防災無線での呼びかけやパトロールをするとともに、現在は1か所となっているワナの設置場所を今後、増やす予定です。

クマの人身被害は2023年が、県内で過去最多となる11人で、2024年は被害が出るのは初めてです。

ただ、秋田県鹿角市の山林では、クマに襲われたと見られる三戸町の64歳の男性が5月15日から行方不明になったあと、遺体で発見されていて、県はあらかじめクマ出没情報を確認し、危ない場所には近づかないよう求めています。