石川県輪島市町野町出身で東京在住のシナリオライター、藤本透さんは、発災から一日も休まず、現地ならではの情報や行政の情報をまとめ、X(旧・Twitter)で発信を続けています。

MRO北陸放送では、町野町を中心に被災者の声を藤本さんがまとめた記事を月に1度、NEWSDIGで配信しています。

今回は第2回、「明日が今日よりよくなりますように」で一日の投稿を締めくくる藤本さんの目には、今の町野町はどのように映っているのでしょうか。

輪島市町野町出身のシナリオライター、藤本透です。

私のふるさと、輪島市町野町は、輪島市の東側にあり、今回の地震の震源地・珠洲市と隣り合っています。町野町は、1956年に輪島市に編入されるまで、単独の町として存在していました。集落を中心として地域の人たちが助け合って暮らしている姿は、昔も今も変わりありません。私は、2歳から高校卒業まで、町野町で過ごしました。

輪島市町野町

復旧さえ、道半ば                            地震発生から5か月がたち、日に日に報道が減ってきており、また、その内容も復興を扱うものが多くなりました。いち早く復興に向かわれる地域があること、そうした地域、企業、人が増えていくことは、とても有り難く喜ばしいことです。

そんな中で、いまだ避難生活が続く奥能登地区の今を、どうか知っていいただきたいと思っております。町野町は復興ではなく、復旧さえ道半ばにおります。