針職人のこだわりが詰まった「フードピック」

60年以上前の機械と職人の技術で作り出すウイーブハリサの針。潤さんが考案したフードピックには針職人のこだわりが詰まっていました。

(ウィーブハリサ 米戸潤代表)
「金属製のフードピック、爪楊枝なので木よりも滑りやすい。凸凹を付けることで抜けにくくしている」

刺しやすさと安全性…手作業で研磨します。印象的な持ち手は知り合いの木工職人が担当しています。

(ウィーブハリサ 米戸潤代表)
「僕ら1人ではできることが限られている。仲間に協力してもらえれば製品の幅が広がると実感したので」

「親子2代のモノづくり」クラウドファンディングに挑戦

フードピックを通して針工場の事を知ってもらおうとクラウドファンディングに挑戦中ですが、すでに目標金額の2倍以上が集まりました。

(ウィーブハリサ 米戸潤代表)
「一般の方とひとりひとり繋がっていけるのは、すごく貴重なことだと思う。そう考えるとアイデアが浮かんでくる。『もっとこうしたい』とか」

家庭向けの商品を作るという2代目のアイデアに進さんも我が子ながら感心しています。

(先代 米戸進さん)
「いいことだなと思っています。近所の人もここで何を作っているのか知らない。息子が作った商品で『こういうものを作っているんだ』と認識してもらったということですね」

(ウィーブハリサ 米戸潤代表)
「既存の仕事は大事なんだけど、これ一本で生き残るのは厳しいという実感が正直あって、新しい種まきをしていかないといけないなと」

かつて全国に100社以上あった針メーカーは現在5社未満に。こうした中、誰かに「刺さる」モノづくりをと小さな針に思いを込めます。

(スタジオ)
フードピックはクラウドファンディングのリターンとして受け取ることができます。あさって(5月31日)までクラウドファンディング「CAMPFIRE」で実施しています。6月からはウィーブハリサのECサイトで販売が開始されるということです。