大淀川、大好き

また、ヴィクトルさんは宮崎の景色も描いています。そこには、温かく迎えてくれた宮崎の人への感謝の気持ちが込められています。


(ヴィクトルさん)
「大淀川、大好き。すごく変わる、浅くなったり、水が増えたり、バルコニーから見えている」


思いを多くの人に 展覧会の開催を企画

避難から3か月余り、ヴィクトルさんが宮崎で描いた絵は30を超えました。


娘のヴィクトリアさんは父親の思いを多くの人に届けたいと、展覧会の開催を企画しています。
現在、クラウドファンディングで資金を募っています。

(ヴィクトリアさん)
「ウクライナの文化をやっぱり日本の皆さんに知ってほしいので、今までのウクライナ、きれいな景色、そういうことを全部見せたい」


生きていることを邪魔しないでほしい

今も爆撃におびえる日々を過ごすウクライナの人々。

平和な宮崎で暮らすヴィクトルさんですが、気持ちはいつもウクライナにいる感覚だと話します。

(ヴィクトルさん)
「日本はすごく好きだし、住みやすい。
だけど、自分の国を思って心がずっと痛い。ウクライナがずっと心の中にある。
子供たちが平和に住める、普通の生活、今までの生活が元に戻るように。
生きていることを邪魔しないでほしい。早く全部終わってほしい」


祖国に帰り、日常を取り戻す日を願いながら、ヴィクトルさんはきょうも絵を描き続けます。


(スタジオ)
ヴィクトルさんの描く風景は、私たちがニュース映像で見る現在のウクライナとは違って、穏やかな日常が描かれています。
展覧会は、宮崎だけではなく、ウクライナからの避難民の多い東京や大阪でも開催を予定しているということです。

※MRTテレビ「Check!」8月9日(火)放送分から