世界遺産、白神山地のシンボルで樹齢400年と推定されるブナの巨木、「マザーツリー」は枯れていたことがわかりました。

東北森林管理局津軽森林管理署は27日、白神山地のマザーツリーが枯死しているのを5月20日に樹木医が確認したと発表しました。樹齢が推定400年のマザーツリーは白神山地の象徴としてかつては年間5000人が訪れる人気の観光スポットでしたが、2018年の台風21号で幹が折れました。管理署は、腐食が進まないように幹が折れた断面に一度、樹脂を塗って保護しましたが、樹勢が衰えて枯死したと見られています。東北森林管理局は今後、倒木の可能性があるため、津軽峠からマザーツリーへ抜けるルートは、ツリーの手前で通行止めにしたということです。5月30日には県道28号線、「白神ライン」が開通するため、安全に自然を感じてもらいたいとコメントしています。