77年前の終戦の年、蔵王連峰の不忘山にB29爆撃機3機が激突し、アメリカ兵34人が死亡しました。その時、何があったのか、そして慰霊碑を建立し平和を願い続ける住民の思いについて取材しました。

■アメリカ軍B29爆撃機3機が墜落、その場所に慰霊碑が                                    

蔵王連峰の不忘山と南屏風岳。


夏はカンパニュラなどの高山植物が可憐な花を咲かせます。その不忘山の山頂から300メートルほど下った所に一基の碑があります。
不忘の碑です。

不忘の碑


1945年3月10日、アメリカ軍のB29爆撃機3機がこの付近に誤って墜落。死亡したアメリカ軍の兵士34人の慰霊のため建立されました。
1961年9月には除幕式が行われ、アメリカ軍将校も参列しました。

1961年 除幕式


高橋昌行さん:
「(B29墜落の)爆音だけ聞こえてきた。恐ろしくてがたがた震えていた」

髙橋昌行さん(91)


七ヶ宿町の農家・高橋昌行さん、91歳です。
B29が墜落した当時、14歳だった高橋さんは、墜落した現場を数日後に見たといいます。