黒人の失業率は37% 「どうやって生きていけば…」

最大都市ヨハネスブルクに住む、ンフレニさん(28)。仕事がなく生きるために盗みを繰り返し、20代のほとんどを刑務所で過ごしました。

今は集めたごみをわずかなお金に換えて暮らしていますが、停電が続き、食事にありつけない日も増えたといいます。

ンフレニさん 
「20ランド(=170円)手に入るとします。電気さえあれば、トウモロコシの粉、トマト、じゃがいもを買ってきて調理することができます。でも電気がないので、着火剤を買ってきて火を起こさなくてはいけません。それが22ランドするんです。着火剤を買うだけで、もう赤字なんです」

南アフリカで白人の失業率は9%にとどまる中、黒人は37%にのぼります。

ンフレニさん
「(この状況が続けば)悪いことと分かっていても盗むほかなくなります。どうやって生きていけばいいんですか」

政府に向けられる強い不信感。しかし30年前、状況は大きく異なりました。