広島では浄水場の統廃合などの“広域連携”でコスト削減へ

南波キャスター:
あとは、効率化を図っていくことで値上げ対策をしようという、経営統合の取り組みもあります。広島県では、県内の14の市と町が参画しています。

たとえばAという自治体に2つ浄水場があり、Bという自治体にもまた1つ浄水場があったら、これを一緒に参画し、もうAだけに統廃合してしまう。そうすれば、維持管理費もかなり減ってきます

さらには、国からも360億円を超える交付金が出るので、それも含めると、今後40年間で985億円の効果が出ると試算しています。

広島県の担当者いわく「災害・断水などに備えて、設備の耐震化にも財源を回せるようにしたい」とのことです。西日本豪雨などもあるので、そういったところにも対策をしていきたいと話しています。

日比キャスター:
ここからはもう、アイデア勝負といったところもあるのでしょうか?

ハロルド・ジョージ・メイさん:
やはり今、効率の話が出ましたが、そういう意味では、政府も今取り組んでいるのが官民の連携ですよね。どこまで民間企業に任せるかで、こういう効率やスピード、サービスも向上するのかもしれません。

==========
<プロフィール>
ハロルド・ジョージ・メイ さん
プロ経営者
1963年オランダ生まれ
現パナソニック・アース製薬の社外取締役など
日本在住30年以上