コーヒーに値上げの影響が出始めています。

目覚めの一杯に、食後の一杯…。日々の生活にコーヒーは欠かせないという人もいるのではないでしょうか。

(記者)「癒しのひとときにも値上げの波が押し寄せている」

オープンして14年、鹿児島市の「珈琲いづみ」です。ブラジルやエチオピアなど9か国から仕入れたコーヒーを提供しています。

鹿児島市で「珈琲いづみ」を営む出水和親さんです。ブレンドコーヒーを一杯550円でだしています。豆の仕入れ値は1年前と比べ10%上昇。出水さんは7月からコーヒー豆100グラムあたり50円、コーヒー 一杯30円、値上げすることを決めました。

(珈琲いづみ 出水和親さん)「同じサービスと同じ味を守るために安い豆を仕入れるわけにもいけない」

コーヒー豆の高騰の要因の一つが、生産量の減少です。

コーヒー豆の卸売業・ワールド珈琲商会によりますと、ブラジルに次いで世界2位の生産地・ベトナムでは、近年、干ばつにより生産量が減少。出荷量は前の年から2割以上減る可能性もあり、国際相場が上昇しています。

高騰にさらに拍車をかけているのが円安です。産地よって幅はありますがコーヒー豆の平均的な輸入価格は、去年と比べ2倍に跳ね上がっています。

(客)
「それでもコーヒーは飲みたい」

「全く構わない。おいしいコーヒーを飲ませてくれるところが少ないので、その価値」

光熱費や人件費も上がる中、値上げはやむを得ないという出水さん。自慢の味を守り、届け続けます。

(珈琲いづみ 出水和親さん)「値上げは一番良くないけど、仕方がないことだと思っている。頑張るしかない」

コーヒー 一杯でホッとするひと時が、より一層、貴重な時間になりそうです。