男子日本代表(世界ランキング3位)は25日にキューバ(同9位)と対戦し、フルセットにもつれ込む接戦を制した。開幕から3連勝でブラジルラウンド最終戦となるイタリア(同4位)に臨む。激戦だったキューバ戦でTBSの解説を務め、元日本代表で昨季までサントリーの監督だった山村宏太さん(43)に次戦イタリア戦の見どころを聞いた。
キューバ戦を見たら絶対に沼にハマる!
土井敏之アナウンサー:いやいや、勝ちましたね。
山村宏太さん:本当にタフな試合でしたね。
土井アナ:下手したらセットカウント3対0で、負けてもおかしくない展開でもありましたよね。
山村さん:(フィリップ・)ブラン監督の今日のメンバーを見たときに、そういう覚悟をしてるのかな、と思ったんですけど、いざ試合が始まったら勝ちにいきましたね。
土井アナ:やっぱり最後は勝負にこだわったんですかね。
山村さん:2枚替えで関田(誠大)くんと、西田(有志)くんを入れてたんで、そのまま残すかなと思ったセットと、残さなかったセットがあったんで、いろいろ本当に試しながら自分たちの強みを確認してたのかなっていう意味では見どころは本当に多かったと思うんです。
土井アナ:第5セットの14対12に至る展開の中で、相手のシモン選手が13点目をブロックで止められましたよね。あれで万事休すかなと思いました。
山村さん:そうですね。その一歩前で、サーブの甲斐(優斗)くんが、強く打てるかどうかのところで、打ち切ったのがまずすごいですし、それが結果、ロペス選手(この試合で両チーム最多の25得点)のミスを誘って、2本目、小野寺太志が(ブロックで)止めて。
土井アナ:しかも13点目を相手に握られてたのにシモン選手のスパイク、ブロックで止められて、今度はシモン選手に来ると思って、今度は小野寺が止め返すっていう展開でしたよね。
山村さん:面白かったですね。
土井アナ:あそこはすごかったですね。
山村さん:お互いのチームがクイックをやり合うシーンが、色んなところの色んな駆け引きで西田くんが(ブロックアウトを狙われ)手を引くとか面白いなって、また思いましたね。
土井アナ:これ見ちゃったらちょっとやっぱり沼にハマる人は絶対いますよね。
山村さん:それを伝えることができたのかっていうのが、すごく残ってるんです。人前で話すのは難しいですね(笑)
次戦26日、世界ランク4位のイタリアにどう挑む

土井アナ:これで3連勝。次のイタリア戦に勝てば4連勝。4連勝で日本に帰ってくるか(次ラウンドは北九州開催)、明日のイタリア戦、これ結構大きいですよね。
山村さん:特に石川(祐希)くんと(髙橋)藍くんがいないので、このメンバーで4連勝する価値の大きさというのは計り知れなくて、石川くんと藍くんからしてみても、ちょっとあれ、俺ら大丈夫っていうドキドキした気持ちになると思いますし、また競争が激しくなるんで自分がコートに入ったときにちゃんとしなきゃっていう空気になるじゃないすか。そういう自分のポジションを譲らないっていうこの争いって本当に自分たちを高めてくれるんで、イタリア戦も勝ってほしい。※ブラジルラウンドは石川、髙橋藍は休養
土井アナ:イタリア戦はどういうメンバーで来ると思いますか。山村監督、もう今は元監督でいらっしゃいますけど。
山村さん:(考え込んで)読めないです。今日はちょっと中休みをさせよう、という狙いもあったと思うんで、セッター(関田)とオポジット(西田)に関しては、戻すかなと思うんですけど、逆に関田くんと、例えば髙橋(健太郎)くんとかっていうコンビは今日見られなかったんで、そういう組み合わせを試してみたりもするのかなと。または深津(旭弘)くんと他のメンバーを合わせたメンバーっていう可能性もありますし。今日、深津くんにとっては開幕スタートの日で難しかったと思うんですけど…。次の試合でブランさんが何を考えて何を遵守をするかですよね。そういった意味では、予測してみるのも楽しいと思いますし、僕は当たらないので予測しないでおきます(笑)絶対、当たらないです。今日の開幕のメンバーを全部外してたんで。全部ではないですけど、ほとんど外してて。
土井アナ:今日は3連戦の真ん中なんでメンバー変えるかもしれないけど、イタリア戦よりキューバ戦をちょっと勝ちに来るんじゃないかという気もしたんで、今日はある程度メンバーを今まで通りかなっての気持ちもありましたけどね。
山村さん:僕はそれを予定してたんで、ちょっと(解説をするにあたって)パニックになりました。軽く。

















