石破×小泉 お互いに聞きたいこと
「どんな国であるべきかを考えることが安全保障」普段からこう言っている小泉悠准教授に石破元防衛大臣もうなずく。そしてお互いがそれぞれ聞いてみたいことがあるという。石破氏から小泉准教授にどうしても聞きたいこと…それはウクライナ戦争に終わりはあるのか、あるとしたらどうするのかだという。

東京大学先端科学技術センター 小泉悠 准教授
「今回侵略側が世界2位の核保有国であるということのために、みんな強制的に止めに行けない。考えてみればアメリカは、イスラエルのためにイランのミサイルを躊躇わず撃ちおとしているのに、それができないのは核を持っているから。しかし、日本の脅威になっている国はすべて核を持っているわけですよね。我々としては核を持っているから侵略されても残念、というわけにはいかないわけです。そこは知恵を絞らないといけない。(中略)この戦争を不正でない方法で終わらせるには、ロシアが物理的に思い通りこの戦争を遂行できないところまでウクライナを支援するしかないと思います。ロシアの思いはウクライナにロシア寄りの政権を立てたいということだが、ウクライナの戦場においてそれを達成しようとする目標、そこまではできないという能力をウクライナに与えることはできると思うし、それはしなければならない」
そして、小泉氏が防衛大臣をした石破氏に聞きたいこと。それは政治家としてどんな国を目指そうとしているのかという根本的な問いだった。
東京大学先端科学技術センター 小泉悠 准教授
「純粋に軍備から言えばアメリカが一番の脅威。しかし日本はアメリカと一緒にいるのは悪くないとして中国に対して抑止をはかる。安全保障は戦車の数だけでなく、どういう状態で生きたいのかビジョンの問題でもある。何を成し遂げようとして安保を考えるのか、元防衛大臣の石破さんにどんなビジョンを持っているのかお聞きしたい」

自民党元幹事長 石破茂 衆議院議員
「少しでも主権国家に近づきたいという思い。日本が少しでも独立国家として、自分の国の命運は自分たちで決められる国にしたい。安倍元総理にプーチンが本質を突くことを言ったことがある。北方領土を返したら米国の基地を絶対に置かないのか、突き付けられた安倍さんは黙ってしまった。絶対置かないと日米安保上言えないし、置くと言ったら交渉はつぶれる。自国の安保をほかの国に頼らねばならないというのは、独立国家とは言えないのではないか。すべては憲法の問題。9条なんです。憲法の議論をちゃんとしないと独立国家といえないのではないか。それをやるために政治家はいるのです」
これに対して小泉氏は日本の憲法は悪くないという立場を示した。
東京大学先端科学技術センター 小泉悠 准教授
「私は現行日本国憲法は割りといい憲法だと思っている。あの理念がきちんと実現できるというのが日本の目指す方向だと思っている。力で現状変更するようなことは我々もしないし、ほかの国にもさせない。基本的人権を守るとか、戦前の反省に基づいたあの憲法は良いものだと思っている。現状60点実現できていると思っていて、それが80点90点を目指して行く、それが私の考えるいい日本です」
(BS-TBS『報道1930』 5月21日放送より)














