--西山さん「モチーフとしては『えじこ』と言って、昔はほら、ザルみたいなのに入れて、子どもを寝かせつけてたっていうイメージで。そのザルをいろいろな形に変えたバージョンで作ってる。」

色鮮やかな絵柄と、丸い形が相まってかわいい!置物として飾っておくだけでも癒されますよね。

さらに俊彦さんは、老舗の西屋だからこそできるこんな『えじこ』も作ったんです。それが、『西屋歴代工人・えじこマトリョーシカ』

--西山さん「完全なオリジナルなんですけど、このぐらい続いてますよっていうので。そこにちょっと伝統を入れているという。」

ちなみに初代と2代目の顔は、想像で書いたものだそう。西屋の長い歴史を感じる作品ですね。

伝統を受け継ぎつつも、既存の形にとらわれず、新しい形のこけしを作ることで進化し続けてきた西屋。次にバトンを渡す相手は・・・。

--西山さん「1人息子がおりますんで、やっぱりあとは本人の自由にさせたいなというのはありますね。」

息子さんの思いを一番に尊重する俊彦さん。今後もかわいらしいこけしを福島に伝えていってほしいですね。時代に抗うことなく、そのときに合わせたものを作り続けることが、長年愛される秘訣なのかもしれません。

『ステップ』
福島県内にて月~金曜日 夕方6時15分~放送中
(2024年5月23日放送回より)