一年かけて機械組み上げ…

こうして、経木作りに大きく舵を切った目黒さん。宮城県で経木の製造を行っていた工場から機械を譲り受けましたが…。

目黒社長「3台分の機械を譲っていただいたんですけど、どのパーツがどの機械に当てはまるのかが全くわからない(笑)」

譲り受けた機械は、およそ60年前の昭和42年製。古い部品も多く、自分たちで直しながら試行錯誤を繰り返し、およそ1年かけ、機械を組み上げたといいます。

目黒社長「説明書もないですから、本当にそこは手探りで何とかやったという感じです」

経木に使うのは、南会津産のアカマツです。

目黒社長「アカマツというのは枝が出る所が決まっていて、枝のない所をとれば、節のないきれいな経木ができると。要は穴が開かないということですね」

経木づくりに取り組む目黒さん。畑違いの作業は試行錯誤の連続だったといいます。

目黒社長「木の性質がわからなかったり、カンナの刃の仕立て方、仕上げ方がわからなかったり、試行錯誤の連続でした」