街明かり?赤っぽい光が…

【12日午前1時ごろに、松山市内の海岸沿いから北東方面を撮影した写真。左下辺りに「赤っぽい」光が見えた】

「…なんか赤っぽい?」

瀬戸内海を挟んだ本州の街明かりだろうか、空に広がった雲が白っぽく光っている。

その内の地表付近に、なんとなく赤みを帯びた光が写り込んでいた。

ちなみにこの「赤みを帯びた光」は、肉眼では分からなかった。ISO感度を上げたカメラで、30秒間シャッターを開いて撮影した結果、確認できたものだ。

「いやいや、流石にこれは街明かりだろう」

念のため、カメラの向きを、今度は広島市の街明かりが見える方向に向け、同じ条件で撮影してみる。

【同日同時刻、同じ場所から北西方面、つまり広島市の方向を撮影した写真】

流石は政令指定都市、光が多いのだろう、真っ白な雲が写り込んだ。しかしその中に「赤みを帯びた光」は見えない。

「…待てよ、すると……。ひょっとすると?」

「オーロラ」という単語を口にするのははばかれる、実に微妙な赤っぽい光。それでもカメラの液晶画面に食い入ってしまう。本当になんだろうこの赤い色味は。

今度は「赤みを帯びた光」が見えた夜空に目を凝らす。暗さに目が慣れてくる。しかし肉眼では、やはり何も見えない。再びカメラの液晶画面に目を戻す。いや、まぶしい。やはり赤っぽい光は写り込んでいる。

とはいえ、深夜の国道沿いに止めた車の中であれこれ考えたところで、何か結論が出るはずもない。週明けになれば、観測情報が集約されているはずだから、それを待とう。帰路についた。ちなみに自宅の近くまで来たタイミングで雨に降られた。