21日に梅雨入りした奄美地方では、22日は局地的に大雨となったところがありました。奄美大島の瀬戸内町では、降り続いた雨で土砂崩れも起きました。

停滞する梅雨前線の影響で、大気の状態が非常に不安定となった奄美地方。奄美大島・龍郷町では22日午前、1時間に59ミリの非常に激しい雨が降り、龍郷町に一時、大雨・洪水警報が発表されました。

降り続いた雨の影響で被害も出ています。県道79号・名瀬瀬戸内線の瀬戸内町久慈と宇検村名柄の間で22日、道路わきの斜面が高さ10メートル、長さ6メートルにわたって崩れ、一時、通行止めとなりました。

奄美地方では去年6月、発達した雨雲がかかり続ける線状降水帯が2日連続で発生し、瀬戸内町の久慈集落では、住宅の浸水や土砂崩れの被害が相次ぎました。
住民からは再び被害が起きないか、心配の声が聞かれました。

(瀬戸内町久慈集落・武田政文区長)「(雨が)心配だった。今年も梅雨に入るから、土のうを買ってきて準備した」

梅雨前線は23日にかけて奄美地方に停滞する見込みで、落雷や突風に注意が必要です。