梅雨の前に大雨への備えを!今から簡単にできる対策とは?
このところ、毎年全国のどこかで梅雨時期に大雨災害が発生しています。頻発地域である西日本の九州や中国地方に限らず、去年は東北の秋田県や、北陸でも河川の氾濫や浸水被害がありました。どこで大雨が起きてもおかしくない今、これからの大雨シーズンに向けてできることはどのようなことでしょうか。
大雨への備えというと、まずは各家庭の防災バッグの準備をイメージされる方が多いと思います。非常用持ち出し袋の中に入っている、ライトの電池が古くなっていないか?食料品の賞味期限が切れていないか?点検をしておくことは大切です。また、ハザードマップを見ながら、家族で災害時の行動について確認しておくことも必要でしょう。ただ、もっと些細なことでも、大雨の備えになります。それは、「家の周りの掃除」です。


近所を見てみると、落ち葉がたまっているようなところはないでしょうか?落ち葉というと「秋」をイメージする方が多いと思いますが、実は今の初夏も意外な「落ち葉の季節」なのです。スギやマツ、ケヤキやクスノキなどの常緑樹は、新しい葉が生まれるこの時季に、古くなった葉を落とします。「夏落葉(なつおちば)」や「常盤木落葉(ときわぎおちば)」などの季語にもなっている現象です。こうした落ち葉が雨で濡れると滑りやすくなり、自転車等の転倒の原因となってしまうケースがあるほか、家の雨どいにたまってしまっていたり、側溝などに大量に詰まっていたりすると、水はけが悪くなってしまい、大雨時の排水の妨げとなってしまうおそれがあるのです。
家の周りの門掃きや、地域で掃除をするといった行動は一見、防災とは関係ないように思われますが、それが結果的にこれからの大雨シーズンに役立つ防災行動となるかもしれません。そう遠くない梅雨を前に、できることから取り掛かっていきましょう。