訪日客によるレンタカー事故増加 どう対策?

井上キャスター:
観光地だと経済が潤ってプラスの面がとてもありますが、ただそこで生活している住民からすると、ゴミの問題、騒音の問題、危険だけが増していく、何にもいいことがないじゃないか、という声がやはり聞こえてくるわけです。

訪日外国人が増え、レンタカーユーザーが増えているそうです。トヨタレンタリース山梨では1日の予約数は平均80台8割~9割は訪日外国人だそうです。

トヨタレンタリース山梨の大井渉課長に話を聞くと、「慣れない土地での運転、右ハンドルへの戸惑い、交通ルールの違い、などで週に5件は事故が発生している」そうです。そして、レンタカーの事故件数は2024年3月までに2023年の半数に到達しており、これからも増加していくと考えられます。

そこで富士吉田市の地元の警察署も注意喚起を行っています。日本の交通ルールや、事故が起きた際の110番の呼びかけを英語の啓発チラシを配布しています。

ホランキャスター:
日本にいれば「110番に掛ければ警察、119番に掛ければ救急」とわかりますが、自分が海外に行った際に、緊急の番号を覚えているか、と考えると「そういえばわからないことも多いかも」と思うので、自分たちも気をつけなければいけないな、と思います。

田中ウルヴェ京さん:
海外に行った際に、レンタカーを運転すると決めたとき、そこに責任が出ます。ただ、そのときにその国の言葉がわからない、となると困るはず。だからこそ、英語などいろいろな言語を用意をする、というのは観光客を受け入れる側がやれる範囲ではありますね。

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<プロフィール>

田中ウルヴェ京さん
スポーツ心理学者(博士) 五輪メダリスト 慶応義塾大学特任准教授
アスリートの学び場「iMiA(イミア)」主宰