検察が懲役30年を求刑していた都城高専の元職員の男の裁判です。
女性に睡眠導入剤を摂取させて性的暴行を加えたなどとして、準強制性交等などの罪に問われていた男に対し、宮崎地裁は懲役23年の実刑判決を言い渡しました。
判決を受けたのは、都城高専の元技術職員、津浦洋一被告(59歳)です。
判決によると、津浦被告は、2015年から去年までの間、教え子を含む当時10代から20代の女性7人に、睡眠導入剤入りの飲食物を口にさせて抵抗できない状態にし、性的暴行を加えた罪に問われていました。
これまでの裁判で検察側は、被告が性的行為の様子をビデオカメラで記録するなどしていた犯行状況を踏まえ次のように指摘していました。
(検察)
「性犯罪の枠をはるかに超え、人体実験とでも言うべき、まさに悪質極まりない犯行」
津浦被告に法定刑を加重する場合の上限である懲役30年を求刑していました。
一方、弁護側は、「被告がすでに懲戒解雇処分をされているなど、社会的制裁を受けている」などとして、寛大な判決を求めていました。
宮崎地裁で開かれた20日の判決公判で、津浦被告は、白いシャツに黒いパンツをはいて出廷しました。
宮崎地裁の船戸宏之裁判長は
「被害者らを自らの醜悪な欲望を満たすものであるかのように扱い、人としての尊厳を甚だしく傷つける犯行であり誠に悪質」。
津浦被告に懲役23年の実刑判決を言い渡しました。
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