JR東海は去年10月から中断していたリニア中央新幹線の山梨県の南アルプストンネルでのボーリング調査を、20日に再開しました。

ボーリング調査は南アルプストンネルの掘削に先立ち、地質や地下水などの状況を確認するために行われるものです。

ボーリング調査 20日 写真提供 JR東海

JR東海は機械のメンテナンスを理由に去年10月から静岡との県境から459mの地点で調査を中断していましたが、20日に調査を再開したと発表しました。

ボーリングのロッド 20日 写真提供 JR東海

この調査をめぐっては静岡県が地下水が流れ込む可能性があるとして県境から300m以内では行わないよう求めていました。

しかし川勝知事が辞職したあと5月13日の専門部会では、県境付近での調査を容認する姿勢を示していました。

JR東海は「早期に県境を越えて静岡県内のボーリング調査も実施していきたい」とコメントしています。

リニアをめぐっては静岡工区の着工が認められず、JR東海は東京-名古屋間の2027年の開業を断念しています。