木下さん:
「手が熱いけど、こうしてご飯を少し並べて、串をあんまり頭を出し過ぎずに、こういうふうにして、また適当に(ご飯を)少しずつこうしておいて」

村からのミッション達成のため、まず取り組むのが村の人たちとの関係づくり。

「熱い!」
「できました。このぐらい?少ない?いい?」

実は大原さん、東京のNPO法人が運営する「緑のふるさと協力隊」の隊員。

農村での活動や暮らしに関心を持つ若者を全国の自治体に派遣し、地域の活性化などに取り組むプログラムで、泰阜村にとっては、2018年以来6年ぶりの受け入れです。

大原理彩子さん:
「日本の自然や伝統が好きだったり、文化に触れてみたいというのがあって」

大原さんは、大阪大学の大学院生。

学生時代に東日本大震災の被災地について学ぶ中で、復興や地域おこしに関心を持つようになりました。

就職活動を控えた2023年、自分のやりたいことを考えたとき、真っ先に思い浮かんだのが農村でのくらし。

大学院を1年間休学し、泰阜村にやってきました。


大原理彩子さん:
「なにかになるための下積みで来たというより、今しかできない経験だと思って。おもしろそう、えいって飛び込んだようなところが大きかった」

木下さんのもとに来るのはこれで4回目です。


木下さん:
「あっさりして、すぐ溶け込んで、きのうまでお付き合いしとったみたいにお話ができましたに」

泰阜村で生活を始めて1か月余り。

村民との交流の機会も増え、いよいよ、この日、村から課されたミッションに初挑戦です。