雫石町橋場の「道の駅雫石あねっこ」では、産直の組合員3人が漬物を出荷しています。全員が営業許可を取得し、うち1人は、基準を満たした道の駅の加工施設を利用して生産を続けますが、施設を訪れる機会が増えることは生産者の負担増加につながります。

(道の駅雫石あねっこ 武田 知也 さん)
「法改正に至った経緯は考えれば分かるんですけど、もう少し生産者に寄り添うようにできなかったのかな」

今回の法改正で将来的に出荷量が減少し、食卓で漬物を味わう機会が失われることが懸念されています。

秋田県の「いぶりがっこ」など、他の県や岩手県内の一部の自治体では、漬物を作る施設設備の投資に補助金を出す例もあります。食文化の継承と食の安全をどう両立させるかさらなる議論が求められています。