安倍元総理が銃撃され死亡した事件から1か月です。山上容疑者が元総理の後方から近づき、発砲するまでにおよそ10秒あったことが捜査関係者への取材で分かりました。現場から報告です。

安倍元総理が銃撃された近鉄大和西大寺駅前です。事件から1か月のきょう、現場では手を合わせる人の姿が見られました。

手をあわせた人
「安倍さんが亡くなったことがすごくショックで、前を通るたびにつらいです。すごく」

捜査関係者によりますと、山上徹也容疑者(41)は演説開始時、安倍元総理の後方の歩道にいましたが、その後、車道へ出てきて数メートルまで接近し発砲したとみられていて、近づいてから発砲するまでにおよそ10秒あったことがわかりました。

警察庁は警備体制の検証を続けていますが、「後方を警戒する警察官がいなかった」としていて、今月下旬をめどに検証結果を取りまとめる方針です。