本格的な雨のシーズンを前に、鹿児島市の竜ケ水地区などで、消防が住民に避難を呼びかける訓練がありました。

死者行方不明者が49人にのぼった1993年の8・6豪雨災害では、鹿児島市の竜ケ水地区などで土砂災害が発生し、国道10号が寸断しました。

市消防局の17日の訓練は、竜ケ水で、総雨量が200ミリを超えたとの想定で行われました。

国道10号が通行止めになる前に、5つの地区45世帯を訪れ、事前避難を呼びかける手順を確認しました。その後、避難指示が出された想定で、避難者を運ぶためバスで地区内をまわりました。

(鹿児島市消防局 野元眞太郎消防指令長)「訓練教訓に、8・6豪雨で失われた生命、財産を守っていかなければと考える」

平年の梅雨入りは、奄美地方が今月12日ごろ、九州南部が今月30日ごろです。16日気象庁が発表したこの先1か月の予報では、降水量は平年並みか、平年より多いと見込まれています。