鹿児島県の一部で、FMラジオに中国語放送が入る異常伝搬が発生しています。
原因は、Eスポ(スポラディックE層)と呼ばれる、上空およそ100キロに突発的に発生する特殊な電離層です。Eスポは、夏場に時々発生する現象です。
上空の電離層は、特定の波長の電波を反射します。突発的に発生するEスポは、電離層の中でも密度が非常に高いため、FMラジオの超短波を反射して、普段はFM波が届かない遠くまで電波が届く場合があります。
このEスポが発生している影響で、FMのチャンネルに中国の放送が飛び込み、音声が中国語に差し替わったり、混信を与えているとみられます。
MBCには、鹿児島市、出水市、阿久根市、伊佐市、薩摩川内市甑島から問い合わせがありました。
国立研究開発法人 情報通信研究によりますと、きのう16日からからきょう17日にかけて、強いスポラディックE層が確認された地域と時間帯は次の通りです。
北海道・稚内
05/16 09:15
05/17 07:15~08:45
東京・国分寺
05/16 11:00~11:15
05/17 07:15~08:00
鹿児島・山川
05/16 10:00~13:30, 19:45
05/17 08:30
沖縄・大宜味
05/16 10:15~12:15, 22:30~23:00
05/17 07:45~08:30
Eスポは昼間に多く発生し、夜は収まることが多い現象です。