死産した子の扱い2023年最高裁の判断
技能実習生をめぐっては、2020年、ベトナム人技能実習生(当時24歳)が、死産した双子の遺体を段ボール箱にいれるなどして遺棄したとして死体遺棄罪に問われた。1審2審とも有罪判決を言い渡したが、2023年3月、最高裁判所は1審2審判決を破棄し、無罪を言い渡した。
無罪が確定した女性を支援した団体の代表も、14日の報告集会に駆けつけた。
コムスタカー外国人と共に生きる会 中島眞一郎代表「最高裁判決が出たのに、どうして警察はまた同じことを平気で行ってメディアも同じように実名報道をするのか、というのが率直に感じた疑問。逆転無罪となった事件を個別にとどめて、他には適応させたくないという強い意思を感じる。死産して遺体をゴミ箱の中に置いたことを検察は「投棄」、さらに上に被せた、隠した、隠匿と強調しているという印象をすごくもった。孤立出産した人を犯罪視しけしからん人として批判する価値観や犯罪者として罰した方がいいと思うか、保護すべきか。世の中の価値観の転換や変化が大きく影響してくると思う。無罪にして、起訴させない、逮捕させないことにもっていきたい。」
グエット被告のメッセージ
報告集会では、グエット被告からのメッセージも紹介された。
「ベトナムにいる家族は経済的にとても困っています。そのため、私は日本で働き続けたいです。妹(10)、弟(3)、私はまだ若い。送還されたらどんな仕事をしていったらいいか分からない。日本で働き続けたい。また、私の身に起きたような逮捕、裁判のような悲劇を避けるために、どのように対応すべきか、みなさんにはその方法を広めてほしい。」