5歳の時に見知らぬ男から性被害 約30年間、誰にも打ち明けられず

広島県に住む高橋 彩さん、36歳。5歳の時、見ず知らずの男から性被害に遭いました。

1人で保育園に登園中、車の中から声をかけきたという男。車から降りて高橋さんを民家の裏に連れて行き、無理矢理下着を下ろすなどの暴行に及びました。

(高橋 彩さん)
「『誰にも言うなよ』って言われて、何をされているか分からない状態で、ただ気持ち悪いっていう感情だった」

性被害だったと理解したのは高校生の頃だといいます。「自分は価値がない」「汚い」と落ち込み、誰にも言えませんでした。

(高橋 彩さん)
「お母さんに心配かけたくないっていう気持ちが1番にあって。親には言えない、親だけには言えない、知られたくない、というのが私の中では1番でしたね」

打ち明けられたのは、約30年が経ってからでした。

高橋さんは、子どもたちに同じ思いをさせたくないという思いから、自らの過去を発信しています。

(高橋 彩さん)
「やはり自分のような経験をする子を1人でも少なくしたいというのがあるので、なんでも聞いていいよっていう親子の関係さえあったら『助けて』というのも言いやすいのかなと思っています」