20歳の時、アルバイトで貯めた50万円を元手に株式投資を始め、10年で資産を約1700万円に。そこから約20年で、10倍の約1億7000万円に増やしました。
今も贅沢とは無縁の生活。車は小型の国産車で、買い物は株主優待でもらえるプリペイドカードの範囲内で済ませています。最近買った一番高価な物は、1冊5000円で全10巻の漫画です。
独身で、築50年のマンションに父親と二人暮らし。母親は12年前にがんで亡くなり、親孝行ができた時間は短かったと振り返ります。
(投資家の男性)
「母に楽をさせてあげたかったが、結局そんなにはできなかった。(がんの再発が見つかる直前に)父の実家がある熊本に行った時の旅費は僕が出した。それが最後の親孝行だった」
SNSのフォロワーは約6万人 「今は株式投資が唯一の生きがい」

男性はこの日、名古屋市内の飲食店で友人たちと顔を合わせました。全員、投資を通じて知り合った仲間で、月に数回は情報交換のために集まっています。
実は男性は、SNSでは「名古屋の長期投資家(なごちょう)」の名で、約6万人のフォロワーがいる“投資家インフルエンサー”。堅実な取引で、投資家たちから一目置かれている存在です。
(男性の友人)
「名古屋の大御所。企業分析が本当に深くて、資料の細部まで読み込んでいる。なかなか、そんな投資家はいない」
仲間たちに絶賛されるインフルエンサーは、きょうもパソコンに向かい、株の投資を続けます。
(投資家の男性)
「自分にとっては、人生の伴侶的なところがある。例え、100億、200億になっても、株や投資は楽しいのでやめないと思う」
豪遊も浪費もしない男性。「今は株式投資が唯一の生きがい」だと語っていました。
CBCテレビ「チャント!」5月7日放送より