日中国交正常化でパンダが来日

 そして日本も1972年、日中国交正常化を果たすと、初めてのパンダがやってきます。上野動物園に来たカンカンとランランです。公開初日にはその姿を一目見ようと、日本中から約5万6000人が訪れ、行列の長さは2kmにも及びました。その後も上野動物園には中国からパンダが贈られ、日中の架け橋としてパンダは不動の地位を築いていきます。

 そんな中、パンダは生息数が減少。絶滅の危機が指摘されるようになり、1984年、ワシントン条約で外国との取り引きが原則禁止に。それでも中国政府は「プレゼント」ではなく「レンタル」と形を変えてパンダ外交を続けます。

 1994年には和歌山県のアドベンチャーワールドに、2000年には神戸の王子動物園に中国からパンダがやってきました。2011年にはオス&メスのペアのパンダが上野動物園にやってきて大変な盛り上がりとなりました。しかし、この2011年を最後に、日本に新しいパンダは来ていません。

ヨーロッパやアメリカ相手にも続くパンダ外交 日本は?

 実はその間も中国は各国にパンダを貸し出し続けています。2012年にはフランスに、2018年にはドイツへ。そして今年4月にスペインのマドリード動物園に新たなパンダが到着したのに加えて、アメリカのサンディエゴ動物園にも新たなパンダを貸し出すことで合意。アメリカへの新たなパンダの貸し出しは約20年ぶりとなります。

パンダ外交の今後は?

 逆に去年には4頭のパンダが中国に返ってしまった日本。今後のパンダ外交はどうなっていくのでしょうか?中国情勢に詳しいジャーナリスト・武田一顕さんに話を聞きました。

▼武田一顕:ジャーナリスト、元TBS記者、元JNN北京特派員、中国情勢に精通、小渕内閣以降の歴代政権を取材 愛称は「国会王子」