新潟県を襲った記録的豪雨で被害を受けた場所の一つが関川村の温泉旅館です。
自慢の露天風呂は壊滅。予約を断る電話をかけるのが今、一番つらいといいます。
【記者リポート】「秘湯で知られる関川村の鷹の巣温泉です。茶色く濁った川沿いの護岸が崩れているように見えます」
関川村では、夏休みで賑わうはずの温泉旅館が大きな被害を受けました。

4日、午前4時半ごろの映像です。
茶色く濁った水が、川を激しく流れています。そして…
【喜久屋副館主 小山泰喜さん]】「「堤防が決壊して、露天風呂が流された。地面の高さと同じまで水が来ているはず」

川からの濁流が、露天風呂に押し寄せたのです。
関川村では、4日午前2時3分までの一時間雨量が149ミリ。
これまで日本で観測された一時間の最大雨量153ミリに迫る「猛烈な雨」が降りました。

その雨で荒川も増水。堤防が一部決壊し、川沿いの旅館が被害を受けたのです。
【喜久屋副館主 小山泰喜さん】「その下は崩落して(何も)無い」
宿泊していた4人は別の旅館に避難して、けが人は出ませんでしたが、夏休みのかき入れ時だった旅館は、臨時休業。
今月は80件、年末までに300件ほどの予約が入っていましたが…
【喜久屋副館主 小山泰喜さん】「営業が年内無理かなという状況で、キャンセルをお願いできませんか。大変申し訳ございません」

応援とか心配の声は?
【喜久屋副館主 小山泰喜さん】「常連の方は特に、何かあったら言ってくださいと。旅館の者はみんな不安がっているので、心強いし、頑張ろうと思う」
営業再開の見通しが立たない中、苦悩の日々が続きます。