大ブレイク中にアメリカに渡米した理由「かっこいいじゃないですか、男として」

向井:バンバンバンとブレイクされてから、かなり早い段階で活動休止して、アメリカに行かれてるじゃないですか。

田中:すごいですよね。26歳ですよ。

吉田:すごい上昇気流に乗っちゃって、地に足ついてない感じだったんですよ。

向井:でも、なりたかった俳優になれたわけじゃないですか。

吉田:確かに16歳でなりたい自分にはなれました。ただ頑張りすぎてて、自分が自分じゃなかったっていうか。それに気づいちゃったんですよね。

向井:26歳で人気絶頂になったら、「このままいける!」って突っ走り方もできるじゃないですか。

吉田:その方が怖かったんですよ。

田中:は~。

吉田:もう一回リセットして、階段を一歩一歩上がっていくってことをやりたいって思ったんでしょうね。

向井:気づけないですよね、その渦中にいると。地に足についてないことすら気づかせてもらえないというか。周りは絶対褒めてくれるし。大人たちもいっぱい集まってくると、そこの感覚が麻痺しちゃう人も多いですよね。

吉田:22の時には考えてましたからね。

向井:アメリカの期間はどうでしたか?

吉田:本当に、未だにあの3年があって良かったなって、未だにためになってるって言うか。

向井:それはどう言ったところでですか?

吉田:なんで海外行ったかって、日本でチヤホヤされてるって言っても、日本って世界地図で見たら小さい国でしょ。それが全てじゃないし。

向井:はい。

吉田:向こうに仕事でいった時に、身一つで来たコーディーネーターさんいるじゃないですか。大変な仕事だけど、おそらくいい生活はしてないんですよ。ジーンズで、Tシャツでビーサン履いてみたいな。それがすごくカッコよく見えたんですよね。

向井:ほ~。

吉田:なんか地球で生きている感じがして。そう言うスキルは身につけたいなって渡米前には思ってましたね。

向井:今でこそ芸人の世界でもアメリカに挑戦したいって人もいますけど、その当時はあまりいらっしゃらなかったじゃないですか?

吉田:そうですね。

向井:ですよね。アドバイスもらえる人もいない中。

吉田:けど、そういうの好きだったんですよ。ずた袋1個で歩いていく旅人みたいなイメージというかな。かっこいいじゃないですか、男として。

向井:確かに。

吉田:そう言うのが好きなんでしょうね、そもそも。