髙田選手の体幹の強さを支える“空手”の経験
体を激しくぶつけるボックスアウトにおいて、髙田選手の体幹の強さを支えるのは小学校4年生から始めた空手だったという。その実力は全国大会を4連覇するほどの実力であった。

Q.振り返った時、その体幹の強さは空手で養ったものが大きい?
髙田:
めちゃめちゃ大きいです。空手やってなかったらこういう体の使い方とか考えもそうですけど、そういう風にならなかったな~っていうのは感じます。
実際に空手着に着替えて貰い、得意技の豪快な上段回し蹴りを披露頂く中、実はこの空手の蹴りに強い体幹の秘密が隠されていた。

髙田:
最初の頃だと(足を)上げたときにグラグラしてくるのを小さい頃からずっと積み重ねていってブレずに(蹴りを)打てるようになってくる。それでたぶん体幹が強くなったり、バランスとか、体の使い方っていうのを自然と出せるように身に付いたかなと思います。
「もう一個いい色のメダルを獲りに行きたい」
空手で鍛え上げられた高田選手の武器はパリ五輪<金メダル獲得>への大きな力となる。パリ五輪のグループリーグ初戦(現地7月29日)は3年前の決勝で敗れた強豪・アメリカと対戦する。
髙田:
アメリカはもうダントツで、もう東京五輪も金メダル獲っている本当に強いチーム…まずはもう思い切って自分達のプレーをする事がすごく重要だと思います。勝つのももちろんそうですけど、自分達がそこで心を折れない事が重要になってくると思います。じゃないと後の試合に響くので、まずは予選グループを突破しないとトーナメントに出場出来ないので、東京五輪もアメリカと同じグループだったんですけど、でもアメリカ以外には勝てた。トーナメントに行くと、アメリカと反対の組になったり当たらないので、逆にいいんですよね。そういうポジティブな事をしっかり持って、後は自分達がどれだけこの3か月間自信を持ってプレー出来るかっていうのを備えていくだけだと思うので、もうとにかく気持ちが一番重要だと思います。

Q.パリ五輪への想いは
髙田:
本当にチームとしての目標にもありますけど、金メダルを目指しながらしっかり準備して、東京五輪では銀メダルだったので、もう一個いい色のメダルを獲りに行きたいなと思います。技術的なところもそうですけど、最後は気持ちかなと思うので絶対に自分たちは金メダル獲るんだっていう強い気持ちが接戦をモノにすると思っているので、そういう気持ちの部分が一番大きいかなと思います。
髙田真希(たかだ・まき)
1989年8月23日生 愛知県出身 桜花学園高~デンソー 身長:185cm
2009年から代表入り。16年リオ五輪でベスト8、21年東京五輪では主将を担い、銀メダル獲得に貢献。23-24Wリーグでは2年連続3回目のレギュラーシーズンMVPと8年連続12回目のベスト5(センター)に選出され、3ポイントシュート成功率も1位と、攻撃も頼れる日本代表の大黒柱。コートネームの「リツ」は「リバウンド強く」から由来。