離婚後の子どもに必要なサポートは

藤森キャスター:
イギリスでは親子の面会を社会全体でサポートしているそうです。親がDV等の問題を抱えている場合、▼DV親に対し、更生プログラムを受講させ、裁判所が改善を確認 ▼ソーシャルワーカーが複数回、子どもと面会をし、親と会いたいか意思を確認 ▼認証団体の監督下で親子が面会を行うそうです。

カフェ店主・元外資系コンサル 影山知明さん:
先ほど申し上げたように家庭裁判所だけで、全ての役割を担うことは現実的に難しくなっています。ソーシャルワーカーなど第三者の連携プレーが介在することで成り立つものだと思います。

そもそもの問題として、DVや虐待のようなことが起こらない社会を作ることを考えなければいけません。核家族という狭い関係のなかに閉じこもってしまうと、加害者も被害者も追い込まれてしまうことがあります。職場や学校以外の場所で人間関係をいかに作っていけるか、また受け止めることができる社会を作れるか、そのような観点が必要ではないでしょうか。

トラウデン直美さん:
家庭内で親が揉めていると、子どもは親の顔色をうかがってしまいます。影山さんのおっしゃる通り、親以外のコミュニティで安心して話ができる相手がいることはとても大事なことですし、そのための人材やコストをしっかりかけていく社会の姿勢も大事ですね。

藤森キャスター:
推進派と慎重派、それぞれの主張の大事な部分をうまく汲み取り、徹底的な議論を進めていただきたいですね。

共同親権「みんなの声」は

NEWS DIGアプリでは『共同親権』などについて「みんなの声」を募集しました。

Q.子どもへのケア どんなサポート体制が必要?
「カウンセラーの設置」…12.2%
「安全な面会をサポートする専門機関」…36.1%
「完全にサポートできるとは思わない」…48.0%
「その他・わからない」…3.7%

※5月8日午後11時25分時点
※統計学的手法に基づく世論調査ではありません
※動画内で紹介したアンケートは9日午前8時で終了しました。

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<プロフィール>

影山知明
外資系コンサルティング会社出身のカフェ店主
出版業・地域通貨などにも取り組む

トラウデン直美
慶応大学法学部卒
環境問題やSDGsについて積極的に発信