「一つ目の再スタートがやっと終わったよ…」自然と溢れる

笑顔で演奏をする愛好会のメンバーたち。見事に演奏を終えました。

東翔太鼓愛好会 リーダー・鶴ヶ崎祐岐さん(31)
「東翔太鼓でした!ありがとうございました!」

リーダーの鶴ヶ崎祐岐さんの目には自然と涙が浮かびます―。

東翔太鼓愛好会 リーダー・鶴ヶ崎祐岐さん(31)
「『一つ目の再スタートがやっと終わったよ』って、報告したい気持ちもあって、上を見たら自ずと涙が出たっていうか、感極まるものがありました。亡くなった2人も子どもに教えるのが好きで、どんどん太鼓を普及させようねと話をしていたので、それを継続するのが第一です」

全員で心を通わせて響かせる太鼓の音色は不慮の事故に思い悩む人たちの心をときほぐし、一歩前へ歩み出すための力が宿っています。

取材した記者によりますと、母親の竹子さんは、まだ心の整理はついていないということですが、善貴さんたちが愛して力を注いだ太鼓が心の支えになっているということでした。また、今回の愛好会の再出発に関して、メンバーの皆さんの思いも十分伝わり、お礼を言いたいとも話しているということです。