■排水溝から泥水逆流・・・「避難所でなく2階に避難」
新潟市で撮影された映像では、いくつものマンホールから高く吹き出す水の様子が捉えられていました。大雨で道路にあふれた水は、路線バスの車内にまで入り込みました。新潟県関川村の午前3時までの3時間降水量は、323.5ミリ。8月の1か月で降る平年雨量207.3ミリの1.5倍に相当します。
記者
「土砂崩れに巻き込まれたのでしょうか?車が流木に絡まっています。お寺の石碑が崩れてしまっています」
浸水した本堂の中では、畳が全て浮き上がっていました。浸水被害に遭った住職
「椅子みたいなのが2つあるでしょ。あの左側の1枚のガラスが割れたために、水がばっと入ってきた」
「畳をまず片付けなきゃいけないだろうなと思いながら、1人で出来るようなことでもないし・・・」
出動途中だったのでしょうか。崩壊した道路に落ち込む形で、消防車が放置されていました。
村上市の荒川地区では、大型ショッピングセンターを含め、地区全体が浸水。市内では複数の箇所で土石流が発生し、大量の流木が民家を覆っていました。
いたるところで、ボートを使って活動する救急隊員の姿も見られました。浸水した住民の家を訪ねてみると・・・。
1階部分の部屋や床は泥だらけの状態でした。
山本キャスター
「水は今出ないんですもんね」
浸水被害に遭った住民
「そうなんです。水をまいて泥なんかを外に出したいんですけど」
別の住民の家では・・・。
被害に遭った住民
「水があって暗かったので、(避難所に)避難するよりは2階に避難しようということで、2階に飲み物や薬や防災グッズを運びながら」
泥水は建物の隙間からだけではなく、浴槽の排水溝からも逆流して噴き出し、風呂場はみるみるうちに泥で覆われたといいます。
■「車の行方は全然分からない」
4日昼ごろの山形県南部の飯豊町をドローンで撮影した映像では、大量の流木が道路を破壊し、その先の橋が完全に崩落している様子がわかります。土台がえぐられた川沿いの建物は、崩落寸前の状態。この橋の崩落で車1台が転落。警察と消防による捜索が続いています。近所の住民
「車の行方は全然分からない。そのまま流されたのか、沈んでいるのか」
またJR米坂線の鉄橋も崩落し、レールだけが宙吊りの状態に。山形県大江町では住宅にも浸水。片付け作業に追われるその足元にも、茶色の水が波を打って押し寄せてきています。
川西町でも道路が水であふれた状態になっていました。そして・・・。
記者
「川西ダリア園へ向かう道路ですが、手前の道路は完全に崩落していて、奥の橋でしょうか?あちらも崩落しています」一時、氾濫発生情報が発表された最上川。4日午後5時ごろに取材すると・・・。
記者
「木が半分隠れる高さまで水位が上昇しています。普段であれば、橋脚の部分まで歩いて行けるような場所だといいます」普段の様子と比べると、公園になっている場所が完全に水没しているのがわかります。
また福島県喜多方市では、観測史上最大となる24時間降水量275.5ミリを記録。降り続く大雨でJR磐越西線の橋が一部で崩落しました。