少し歩いただけで疲れたり、膝や腰が痛かったりしませんか? もしかしたら、その原因は「自分のサイズはこれ!」と思い込んで履いている、サイズの合っていない靴かもしれません。大人になると意外と測る機会のない足のサイズ。取材を進めると、「本当の足のサイズ」を知ることが、身体全体の調子を整えることにもつながりそうだと分かりました。

本当の足のサイズを知っていますか?

身長180cmの筆者は普段、30cmの靴を履いています。趣味がスノーボードの筆者がスキー場で出会ったのが、スノボのシューズなどを販売するショップの人。足のサイズの出張診断をしていたため、測ってもらったところ、適切なサイズは28.5cmだと教えてもらいました。

30cmを履いているのに、28.5cmが適切? なぜなのか、理由を知るために、適切なサイズを教えてくれたショップ「ビーズイースト」(東京・町田市)の店舗で改めて話を聞きました。

話をしてくれたのは、店長の松下亮さん。松下さんはこれまでにオーダーメイドのインソールを4000足以上作った経験があります。身体全体に骨格があるように、足にも骨格があり、様々な人の足の骨格を見てきたそうです。

松下亮さん
「足の骨格は、人それぞれ特徴があり、本来の正しい位置に整えることで、身体への負担が軽減されます」

──足の骨格、初めて知りました。一体…?

「足の骨格は複数の骨によって構成されていて、歩いたり走ったりするとき、複雑な動きをしています。日常生活の足の動きによって、足の骨格の構造が歪んでしまうことが多いんです」