「二国間関係、外交の関係において、正式に何かのメッセージを伝える際に、申し訳ないけれどもマスコミではなくて、公式な外交ルートを使うのが普通です。そういった形で二国間関係が成り立っているわけです。

ですから、質問とは別に、関係ない形で申し上げますと、私が知っている限り、日本政府は来年のG7の広島サミットの開催との関連で、ウクライナ危機の中でロシアによる核兵器の使用の可能性が高まっている、あたかも高まっていることを理由にしているそうです。

日本政府との話し合いではなくて、日本の新聞報道と関連してコメントをしていますが、先に私が申し上げましたように、ウクライナにおける核兵器の使用を全く考えていないし、まったく意図がありません。

ですから、来年のG7広島サミットとロシアの核政策と無理に結びつけるのは間違いだと、私は申し上げたいと思います」

― 広島の人たちに伝えたいことはありますか?

「まずですね、あらためて犠牲者の方々のご冥福をお祈りしたいと思いますし、そして遺族の方々へお悔やみを申し上げたいと思いますし、そして被爆者の方々にますますのご健勝を祈りたいと思っています。

そして戦後、広島の市民のみなさんのたゆまないご努力によって、広島が立派な街として、美しい街として、観光客に親切な街として築き上げられたことに対して私は感銘しています。広島の発展・繁栄をお祈りしますということを伝えたいと思います」